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             資金繰り対策

 資金繰り対策は万全でしょうか。最終的には資金がショートした段階で企業の寿命が訪れます。
 中小企業では、利益を出すか、銀行からお金を借りてくるしか資金を増やす手段がありません。
 銀行の貸出基準が厳しくなり、これまでのように借りられない時代となりましたので、できるだけ自己資金で賄う様な工夫が必要となります。
 資金繰り対策もまず、決算書をしっかりと理解するところから始まります。特に貸借対照表(B/S)の理解が必要となります。
 最低限、取引先ごとに売掛金・受取手形、買掛金・支払手形を管理できる仕組み(会計ソフト)が必要です。
 資金繰り表も自動作成できる会計ソフトが不可欠ですし、決算書から資金の状況を毎月報告してくれる税理士事務所の支援体制も必要です。
 また、なぜ資金繰り(キャッシュフロー)が大切なのか理解を深める事も重要です。(下記参照)
 

  
  1. 利益が出てもお金が残らないのはなぜ?
  2. 利益が出てもお金が残らないのはなぜ? No.2
  3. キャッシュフロー経営とは
  4. なぜキャッシュフロー経営が重要なのか

      利益が出てもお金が残らないのはなぜ?

売上の回収条件が、「末締めの翌々月払い」のケース

発生主義で決算を行い、例えば9月に売上を計上して利益が出たとしても、11月にならないとその利益に見合う資金が得られません。

モノが売れる時と、会社にお金が入る時にズレ(タイムラグ)があるからです。

→ 会計上の利益とお金は違います。

 

 さらに、支払っても経費にならないものがあることを忘れてはなりません。

たとえば、棚を30万円で購入した場合、利益と資金はどうなるのでしょうか。

 資金は30万円支払われますが、経費となるのは減価償却分(例えば5円)です。

30万円の内、25万円は「資産」に計上されています。従って、出ていった金額は30万円なのに対して、経費として認められる金額5円なので、結果として発生した利益に見合った現金が残らないことになります。

資金繰対策としては、リースを活用するのも一つの方法です。

また、発生主義によって決算を行うと、売上が減少して資金繰りが苦しいのか、売上は増加しているが、未回収残が増えているから資金繰りが苦しいのか、資金繰りが苦しい原因が把握できます。

現金主義による決算書では、この点が全く把握できません。

黒字倒産という言葉があります。これは「勘定あって銭足らず」の状態です。

 会社の倒産は、「利益」によって決まるのではなくて、「お金」によって決まります。ですから、利益が赤字でも、お金があれば倒産はしません。

経営者は、売上を伸ばすことも重要ですが、会社を経営するのに最低限必要なお金の流れを把握する必要があります。

                                                           
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利益が出てもお金が残らないのはなぜ? No.2

1年間頑張って儲けた利益、つまり今期の儲けがイコール現預金として残っていることはありません。

では、なぜ利益と現預金の増加分が食い違うのでしょうか。

1.借入金を返済した。

2.固定資産(設備投資)を購入した。

3.売掛金が回収できていない。

4.在庫(たな卸)として残っている。

5.保証金・貸付金・仮払金等に充てている 。

といった原因が主に考えられます。

 一時的な赤字は倒産につながりません。しかし、一時的な資金ショートは倒産につながります。

 資金の源泉は利益を生むことですが、キャッシュフローを常に意識していませんと、利益が出てもそれに見合った資金を生み出すことができません。

 銀行の融資基準が大きく変わった以上、資金繰りには細心の注意が必要です。

 私の事務所では、「資金収支決算書」によって、資金がどのように流れているのかをご説明しております。資金を、設備投資資金・営業資金・営業外資金・一ヶ月分の運転資金等に分類して把握します。

 こうすることで資金がどこに滞っているのかがわかります。そして、どのような手を打てばそれが改善できるのかもわかります。損益計算書だけでは資金の動きは正確にわかりません。上記15の通り資金の滞りは貸借対照表に現れているからです。一般的に貸借対照表は見方が難しいと言われています。しかし、「資金収支決算書」によって容易に理解することができます。
             
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キャッシュフロー経営とは

 これまで日本企業は高度経済成長に後押しされて、“成長重視“、”含み益依存”、“資産規模増大”といった経営が中心だったと思います。

 高度経済成長の終焉を迎えた現在、今後日本企業が目指す経営は、“企業価値増大”型の経営に転換を迫られているといても過言ではございません。

 こうした時代背景からキャッシュフロー経営が注目されているわけです。

 キャッシュフローとは、いわゆる「資金」のことを言います。

そしてキャッシュフロー経営のポイントは、

@    いかに利益をキャッシュで残すか

A    設備投資等の規模拡大を手持ちのキャッシュの中で   いかに行うかということだと思います。

 そのためには、

@       売掛金・買掛金等の債権債務、棚卸資産の月次に
よる管理

A       付加価値の高い販売、固定費の削減による限界利
益率の改善

B       営業キャッシュ内での設備投資

C       発生主義による月次決算書の作成

D       成長分野との関連付け

等がポイントではないでしょうか。     UP




     なぜキャッシュフロー経営が重要なのか



 企業は利益を出すために必死になっております。しかし、本当は利益を出すためだけでは片手落ちで、最終的にはキャッシュ(現預金)の極大化を目指すことまで考えなければならないと思います。

キャッシュは利益が出ていなければ増加しません。しかし、利益が出ているからといってキャッシュが増加しているわけではないからです。

従って、企業経営は利益を増加することと、それに加えてキャッシュを増加することに絶えず注視する必要があります。

従来、日本の経営は損益計算書にのみ重点が置かれてきましたが、キャッシュフローを考えた場合、さらに貸借対照表にも目を向けなければなりません。

すると、キャッシュフローに直接関係ないかもしれないが土地・その他の設備が有効に活用されているのかということも視野に入ってきます。

キャッシュフロー経営のポイント

  @売掛金の回収は適正になされているか (早期回収が望ま
  しい)

 A買掛金の支払は適正になされているか(支払サイトは長いほ
  うが望ましい)

 B在庫(棚卸)の管理は適正か(在庫は少ないほどいい)

 C借入金の返済状況 (返済計画は資金繰り的に見て適正か)

 Dキャッシュフローに基づく借り入れがなされているか

 E設備投資はキャッシュフローの範囲内で行われているか

 FEに関連して、キャッシュフロー計画書の作成をお勧めいた
    します。

 試算表を見ているだけではわからない点、会社の命綱とでも言うべき資金の流れを知るためにもキャッシュフロー計算書は重要で、しかも、今後資金がショートしないかどうかは、キャッシュフロー計画書によらなければわかりません。

企業経営とは予測可能なものなのです!     UP


小林弘幸税理士事務所
〒385-0022 長野県佐久市岩村田1894-2 小金沢テナント2-2
        代表: 税理士 小林 弘幸
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